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はじめに
日本古来のチャート分析手法である、酒田五法について解説します
ろうそく足を使ったチャート分析方法の1つです
酒田五法とは
江戸時代の酒田藩で、米の取引で活躍した商人・本間宗久が考案したフォーメーション分析です
本間宗久は、ろうそく足チャートを生み出した人としても有名です
酒田五法は江戸時代の日本で開発された手法ですが、 現代の相場でも十分使えるテクニカル分析です
酒田五法は、「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」という5つのチャートのパターンが基本になっています
三山
3回突破できなかった高値はもう突破できないだろう、という推測で相場の天井を見極めるパターン分析です
例)2021/3/14 ビットコイン5分足チャート
三川
三山の逆で、3回突破できなかった安値はもう突破できないだろう、という推測で相場の底を見極めるパターン分析です
三空
空(=窓)に焦点を当てたパターン分析です
本来ろうそく足チャートは連続する(終値は次の始値になる)はずですが、窓を開けて連続していない場合があります
窓は、突発的なニュースなどで、相場がパニック的に動いたことを示唆しています
突発的な上げ(下げ)相場が起きたため、また元に戻るだろうという予測を立てます
このように、三空は逆張りの考え方をします
三空踏み上げ
4本の陽線と3つの上方向の空が連続するパターンを、三空踏み上げ(さんくうふみあげ)と言います
三空叩き込み
4本の陰線と3つの下方向の空が連続するパターンを、三空叩き込み(さんくうたたきこみ)といいます
三兵
連続する3本の陽線、あるいは陰線を三兵といいます
相場についていく順張りの買いのパターンとして活用します
例)2021/3/27 ビットコイン5分足チャート
しかし、図のように2本目と3本目の陽線から長いひげ出ている場合、売りの強い抵抗があると考えられるため、上昇が止まる可能性が高いです
このパターンは、三兵の先詰まりと呼ばれています
三法
「売るべし、買うべし、休むべし」の三法であるとされています
相場がさらなるパワーを溜めている時期は休んで待つのがよいという考え方です
上げ三法
レンジ相場では取引を休み、相場がレンジ相場の高値を明確に上に抜けたら、買いで仕掛けるというパターンを、上げ三法(あげさんぽう)、といいます。
下げ三法
レンジ相場では取引を休み、相場がレンジ相場の安値を明確に下に抜けたら、売りで仕掛けるというパターンを、下げ三法(さげさんぽう)といいます
まとめ
酒田五法は、「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」という5つのチャートのパターンを分析する
三山:相場の天井を見極める
三川:相場の底を見極める
三空:ろうそく足の窓に注目する
三兵:連続する陽線(陰線)に注目
三法:売るべし、買うべし、休むべし
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