イーサリアムの開発を主導するイーサリアム財団が、「イーサリアム2.0」によってコンセンサスアルゴリズムを変更することによる消費電力の削減について調査を行ないました
その結果、99.95%もの電力を削減できる可能性があるとしてます
現在のイーサリアムは、プルーフオブワーク(PoW)というマイニングが必要なコンセンサスアルゴリズムを採用しています
マイニングには膨大な電力が必要となるため、度々環境への負荷が指摘されていました
シャーディグの実装とPoSへの移行
イーサリアムは、ローンチ当時より将来的にコンセンサスアルゴリズムをPoWからプルーフオブステーク(PoS)へと移行することを計画してきました
約5年の月日を経て、2020年12月1日よりPoSへの移行を含む大型アップデート「イーサリアム2.0」が本格スタートしています
イーサリアム2.0の主な目的は、スケーラビリティ問題の解消と環境負荷の軽減だであります
スケーラビリティ問題は、イーサリアムの処理性能をトランザクション数が上回ってしまうことによって生じる問題です
現状のイーサリアムは、1秒間に15トランザクション程度しか処理できず、これではワールドコンピュータとしての役割を果たすことはできません
また、トランザクションを即時処理するには手数料(ガス)を高めに設定する必要があるため、スケーラビリティ問題は結果的にガス代の高騰を引き起こしてます
PoSではマイニングが必要なくなる
環境負荷の軽減については、PoWからPoSへの移行によって実現されます
PoSでは、ブロックを形成する際にマイニングは行われないのです
そのため、今回のイーサリアム財団の調査でもあった通り、大幅に電力消費を抑えることが期待されています
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